花灯り 源氏絵詞

日本画家・羽尻昭山人が京都の四季を綴るエッセイ・俳句

かなり昔の話になるがテレビの歌番組の中で、「還暦のお祝いには
赤いチャンチャンコの代わりに真っ赤な詰襟を着て『高校三年生』を唄いたい」
と若い舟木一夫が将来の抱負を面白おかしく語っていた。

その時には、随分と先の話をしているな…と思いながらも、心の中で想像した
舟木一夫の赤い詰襟姿が私の脳裏にインプットされ忘れることはなかった。

昭和38年「高校三年生」を唄い鮮烈なデビューを果たした舟木一夫。

その頃、日本では東京オリンピックの準備が進み庶民の暮らしも段々裕福に
なり、ほとんどの人が高校進学を目指し始めた頃のことである。

黒い学生服の詰襟はまさに『青春のシンボル』そのものだった。

「高校三年生」「修学旅行」「仲間たち」「花咲く乙女たち」
…など学園ソングが大ヒットして多くの若者が口ずさんだものである。

しかし月日が経つにつれ大スター舟木一夫も芸能界の厳しい辛酸を舐めながら、
様々な苦労を乗り越えて40年の歳月が流れた。

♪赤い夕陽が校舎を染めて
  ニレの木陰に弾む声
  あーーー高校三年生
  ぼくら離ればなれになろうとも
  クラス仲間はいつまでも

そして今日はここ京都会館第一ホールで、還暦記念・《赤詰コンサート》を
やっている。

今、私の目の前で60才の舟木一夫が真っ赤な詰襟姿で唄っている。

ものすごい声量でびっくりする。

腰も伸びている、背も高くスラリと長い足で舞台狭しと動き、二時間たっぷり
唄い続けた。

私が幼い頃に見て記憶している60才の人と今の60才の人の姿を比べると
隔世の感がした。

こんなことを申し上げる私も62才でんにゃわ。

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プロフィール

羽尻昭山人

羽尻昭山人
(はじりしょうさんじん)
京都在住の日本画家です。



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